LSIは、6Gbps SASテクノロジーに基づく第2世代のSATA+SAS RAIDコントローラ・カード「MegaRAID」として内部8ポートを持つ「MegaRAID SAS 9265-8i」および外部8ポートを持つ「MegaRAID SAS 9285-8e」を発表した。2製品ともに同社のデュアルコア ROC (RAID-on-Chip)IC「LSI SAS2208」(800MHz PowerPCプロセッサを2個搭載)を用いることで、従来品に比べ性能向上が図られている。

内部8ポートを持つ「MegaRAID SAS 9265-8i」(内部接続で最大128台まで接続可能)

外部8ポートを持つ「MegaRAID SAS 9285-8e」(外部接続で最大240台まで接続可能)

2製品ともに、200,000 RAID 5ランダムIOPS(1秒あたり のI/O動作回数)以上の性能レベルを実現しており、前世代製品と比較して3倍の性能向上を達成しているという。また、オプションとしてユーザは同社が提供するソフトウェア「LSI MegaRAID FastPath」と8台のSSDと接続したシングル・コントローラを用いることで、RAID 5ランダム処理速度をさらに465,000IOPSまで高めることが可能だ。

同アドバンス・ソフトウェア・オプションは、MegaRAIDコントローラに接続されたSSDに対して高性能なI/O加速機能を提供することで、SSD構成の性能面のメリットを最大限に発揮できるように設計されている。

また、シーケンシャル・リードは2.7GB/s、シーケンシャル・ライトは3.2GB/sと、他社製6Gbps RAIDコントローラと比較して60%以上高いスループットを提供することが可能で、これによりデータベースやクラウド・アプリケーションのI/Oトランザクションの要求条件を満たすとともに、金融、デジタル・メディア、Web 2.0、および医療用画像などのアプリケーションが要求する処理速度を満たすために必要な広いバンド幅の提供が可能になると同社では説明している。

MegaRAID SAS 9265-8iは内部接続で最大128台、MegaRAID SAS 9285-8eは外部接続で最大240台のSATAおよびSAS、HDDまたはSSDをサポートし、ハードウェアRAIDレベル0、1、5、6、10、50、60をサポートしているほか、オプションの耐熱セル・テクノロジーを使用したインテリジェント・バッテリ・バックアップ・ユニット「LSIiBBU09」を使用することでデータ保護能力の向上が可能となるという。

なお、MegaRAID SAS 9265-8iはすでに受注可能となっており、一方のMegaRAID SAS 9285-8eは2011年3月末までに受注可能となる予定としている。