STMicroelectronicsは、AC電源から直接動作させることができるLED照明用ドライバICファミリの第1弾製品「HVLED805」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、SO-16Nパッケージにて提供される。単価は1万個購入時に約0.70ドルとなっている。

LED照明用ドライバIC「HVLED805」

同製品は、800Vのアバランシェ耐性を持つパワーMOSFETを内蔵することで、高い信頼性を実現できる。また、ICに内蔵された高電圧スタートアップ回路により、照明に印加されたAC電源からICを起動させることが可能となっている。

また、1次側制御機能を採用したことにより、LED電流制御の精度を5%以内に保証している。1次側制御機能は、照明から得られる光を安定的に保持するために、LEDを流れる電流の定電流制御を行うが、この時、従来の2次側制御ドライバICで必要だった電流検出抵抗とオプト・カプラが不要になるため、LEDドライバ回路全体のコストとサイズを低減することが可能なほか、電流検出抵抗による損失の減少により、回路全体の電力効率を向上させることが可能だ。

さらに、高効率な擬似共振トポロジの採用しており、LED照明の省エネルギー化および、EMIフィルタの小型化ができるため、基板スペースとコストを低減できるようになる。