ブラザー工業は、2011年度から2015年度までを対象とした、ブラザーグループ新中期戦略「CS B2015」を策定したと発表した。テーマは、"Back to Growth ~成長への再挑戦~"で、2015年には、2010年度売上高(予想)の1.5倍にあたる7,500億円の売り上げを目指す。
「CS B2015」では、各事業ともターゲットとする事業領域・カテゴリーにおいてトップクラスのポジションを築くとともに、新興国における事業拡大を図り、各事業、地域においてM&Aやアライアンスの機会を積極的に探索し、事業の拡大、および新規事業の育成・拡大を加速し、成長戦略の実現を図るとしている。
通信・プリンティング事業では、同社が強みをもつSOHO/SMB市場のビジネスセグメントに向けて、カラー/モノクロレーザーおよびインクジェットにおいて、競争力の高い商品を投入することにより、販売拡大を図るとともに、インクジェット高速ラインヘッドモデルの事業化を実現し、コーポレート市場における事業拡大、および販売拠点の機能強化をさらに進め、モノクロレーザーを中心に各地域のニーズにあった商品を投入し、新興国市場における販売拡大を図るという。
電子文具事業では、中上位モデルの販売強化と、新興国における販売拡大を図ることで、グローバルでNo.1 の地位をより強固なものにするとともに、特定用途向けソリューションビジネスを強化するという。
新規事業のネットワークイメージングデバイス事業では、 「ドキュメント活用分野」と「遠隔コラボレーション分野」に集中し、M&Aやアライアンスを積極的に実施することで迅速な事業化を図るという。