日本カーソリューションズとNTTグループ6社は2月28日、NTTグループの会社間においてEV(電気自動車)カーシェアリングサービスの実証実験を開始すると発表した。

NTTグループ内でで実施されるEVカーシェアリング実証実験のイメージ

今回の実証実験に参画するNTTグループ6社はNTTデータ、NTTデータカスタマサービス、NTTドコモ、NTTファシリティーズ、NTTコミュニケーションズ、日本電信電話。

実証実験は「NTTグループ会社間EVカーシェアリング実証実験 (EV Car Sharing Eco Project)」と呼ばれ、EV関連市場参入を目指して事業性の検証などが行われる。

この実証実験の実施場所(使用車種)はNTT東日本-埼玉 さいたま新常盤ビル(日産リーフ 2台/三菱i-MiEV 1台)、NTTデータ博多駅前ビル(日産リーフ 2台/三菱i-MiEV 1台)で、参画企業各社の役割は以下の通り。

  • 日本カーソリューションズ: 充電インフラの構築やスマート充電システムへの車両情報の提供、EV向けNCSドライブドクター(テレマティクスサービス)の開発・提供、EVカーシェアリング認証管理運営システム、運行管理サポート業務の提供(株式会社アスクとの協業)、全体のコーディネート。

  • NTTデータ: 認証機能や共通認証カードの提供、実験場所の提供。

  • NTTデータカスタマサービス: ロケーション構築(普通充電器提供、配線、充電器設置や保守)、スマート充電システム(夜間の効率的充電・優先制御)の提供、EV関連コンタクトセンタ(顧客からの問い合わせなど)の提供。

  • NTTドコモ: FOMA通信モジュールを活用した通信ネットワークの提供。

  • NTTファシリティーズ: 充電器の利用者認証機能の開発・提供、ロケーション構築(急速・普通充電器提供、受電設備、配線、充電器設置や保守)、充電インフラシステムの開発・運用(使用電力の把握・制御機能)。

  • NTTコミュニケーションズ: 「NTTネット決済」を活用した料金請求機能の提供。

  • 日本電信電話: スマートコミュニティ実現に必要な社会インフラ構築に向けたNTTグループの活動促進、EV関連システムの普及に向けた標準化の推進。

なお、この実証実験の実施期間は2011年3月~2013年3月の2年間とされている。