Amazon Web Servicesはこのほど、テンプレートを用いてワンクリックで同社のリソースから成るクラウドシステムの構築を可能にするサービス「CloudFormation」の提供を開始した。

同社は同社がクラウド上で提供しているリソースから構成するシステムを「スタック」と呼んでいる。

スタックの要素には、Amazon EC2インスタンス、EBS(Elastic Block Store)、ロードバランサー (Load Balancers)、 Auto Scaling グループ、RDS (Relational Database Service)のDBインスタンスやセキュリティグループ、SNS (Simple Notification Service) のトピックや購読情報 (subscriptions)、Amazon CloudWatchのアラーム、Amazon SQS(Simple Queuue Service)のメッセージキュー、Amazon SimpleDBのドメインを含めることができる。

CloudFormationのコンセプト

CloudFormationはテンプレートに記述された通りにAWSリソースを作成して、適切な順序で実行されるようにする。テンプレートをAPIから実行する際はCreateStack関数が用いられ、各スタックはイベントとして動作を記録し、作成したリソースのID(identity) を保持する。テンプレート言語はJSON形式。同社はCloudFormationテンプレートを用意しており、それらを利用することも可能。

AWSの管理ツールであるAWS Management Consoleでは、CloudFormationがサポートされている。同ツールにおいて、スタックの作成、作成したプロセスの監視、パラメーターやアウトプットへのアクセス、スタックの終了が行える。

AWS Management ConsoleでCloudFormationを利用する画面