NTTコミュニケーションズは2月24日、米ExactTarget社の企業向けTwitter/Facebookクライアント「CoTweet」について、日本国内での独占販売を3月1日より開始すると発表した。
「CoTweet」はTwitterやFacebook上で発信されている"顧客の声"を一元的に把握することが可能となっており、「企業→顧客」への一方通行的な情報提供ではなく、顧客との対話活性化を支援することを主な目的としている。
同ツールが備える主な機能(と目的)は「傾聴」(自社ブランドや自社製品に関する会話を傾聴)、「対話」(企業のためのチーム間協業 / ユーザーとのより深い関係の構築)、「分析」(分析と効果測定)、「連携」(APIによる他サービスとの連携と高い操作性)という要素に分類される。
「傾聴」の要素に含まれる機能の1つである「サーチパッド」では、キーワード検索によって、関連するツイートを一覧表示できるほか、Googleの翻訳サービスとの連携により、英語など多言語からの日本語への翻訳も可能となっている。
「対話」については、「TwitterやFacebookは"個人"として使うには便利な道具だが、"企業"として使うには対応が難しい」(NTTコミュニケーションズ 経営企画部 マーケティング・ソリューション室 室長 塚本良江氏)と多くの企業が考えているといった背景を踏まえ、問い合わせ対応を効率化するための機能などを用意。具体的には、複数のメンバーで情報を共有し、内容に応じた担当者の割り当て(対応要請)を迅速化する「アサイン」機能がポイントとなる。この機能について塚本氏は、「コールセンターにおける業務をイメージしてもらうとわかりやすい」としている。
また「分析」に関しては、Twitterアカウント(ユーザー)の影響力を数値化する仕組みの1つ「Klout分析」機能を実装。ツールの画面右下にTwitterのフォロワー数とともに「KLOUT スコア」が表示され、この数値が高いほど「影響力の強い顧客である」ということになる。
「連携」については、「Salesforce CRM」とのデータ連携が可能だとされている。
「CoTweet」は「クレジット数(Twitterアカウント数、Facebookページ数、製品を利用するユーザーの合計値)」によって価格が異なる有償版2種類と無償版が用意されており、5クレジット版の月額利用料は「CoTweet エンタープライズ版 Flex 5」が6万3000円、15クレジット版の「CoTweet エンタープライズ版 Flex 15」が15万7500円となる(別途「初期導入支援サービス」(26万2500円~)も提供。価格はいずれも税込)。
無償版(「スタンダード版」)はUIが英語のままであることや、「対応」や「分析」面での機能制限があるほか、Facebookのアカウントには非対応となっている。
「CoTweet エンタープライズ版」に関する金額ベースの売上目標は明らかにされていないが、目標導入社数は「提供開始後1年で約70社」(塚本氏)となっている。