Transphorm |
2月23日(米国時間)、超高効率電力変換モジュールの開発を目指すベンチャー企業「Transphorm」が3,800万米ドルの資金を獲得したことを複数のメディアが報道している。同日、Google Venturesにおいて開催されたプライベートイベントにおいて発表があったと説明されている。資金のうち2,000万米ドルをGoogleが出資しており、同技術に高い関心を寄せていることがわかる。2011日2月23日現在の為替レートにしたがえば、2,000万米ドルは16億円強、3,800万米ドルは31億円強に相当する。
現在主に採用されている電力変換方法では、変換時にエネルギーのいくらかは熱として失われていく。電力の変換はさまざまなシーンで実施されている。発電所の送電にはじまり、最終的にプロダクトで使われるまで幾度にも渡って変換が実施され、それぞれのシーンに適した形式で利用されている。
Transphormはこの電力変換で失われる電力を最小限にしようと取り組んでおり、説明によれば現在の電気変換損失のうち90%まで削減することが可能になるという。Google VenturesがTransphormに出資する背景には、Transphormの技術を活用しGoogleが運用するデータセンターにおける電力効率を引き上げていく狙いがあるものとみられる。