パナソニック セミコンダクター社は、液晶テレビのエッジ型LEDバックライト用途として1チップで多数直列に接続したLEDを駆動可能な4チャネルLED駆動用LSI「AN37010」を開発したことを発表した。2011年3月よりサンプル出荷開始を予定しており、サンプル価格は200円としている。
同製品は、190V耐圧プロセスに適応したLED駆動アナログ回路技術を採用したほか、昇圧回路駆動用アナログ回路技術や異常検出回路技術、誤検出防止回路技術 PWMパルス入力によるLED電流のデューティ比制御、外部電圧印加による波高値制御に対応したLED調光制御技術を採用。
これにより、耐圧保護用外付けMOSFETが4個すべて不要としたほか、最大LED57直列のライトバーを4本駆動可能となり、LED灯数が最大228個(42型相当)までのエッジ型LEDバックライトを1チップで駆動させることを可能とした。
また、1チップ化により周辺回路(昇圧制御回路、LEDショート検出回路などの保護回路)を内蔵したことで、従来ソリューション比で実装基板面積を約40%削減することが可能となったほか、LEDバックライト特有のエリア分割したオンオフ制御にも対応可能で、液晶テレビの低消費電力化や高画質化も実現可能となっている。
なお、同社では今後、同製品を基にさらなる高画質化対応や小型から大型まで幅広い画面サイズに対応可能なシリーズ展開を図っていく計画としている。