日本ラドウェアは2月16日、同社のアプリケーション・デリバリー・コントローラー(ADC)の機能をソフトウェアで実現する仮想アプライアンス製品「Alteon VA」の提供を開始した。
「Alteon VA」は、同社が昨年10月に発表・提供開始した「ADC-VX」に搭載されている仮想ADCを切り離し、ソフトウェアとして各種機能(L4-7負荷分散、アプリケーション高速化など)を提供するものであり、サーバにインストールして利用することになる。
対応する動作環境はVMware ESX 4.0、またはVMware ESXi 4.0で、ライセンス体系は性能(スループット最大値)に応じて4種類(1Mbps/200Mbps/500Mbps/1Gbps)が用意されている。
1ライセンスあたりの料金はそれぞれ1Mbps: 15万円 / 200Mbps: 120万円 / 500Mbps: 195万円 / 1Gbps: 240万円となる(価格はいずれも税別)。なお「1Mbps」については、30日間無償で利用できるトライアル版が用意されている。
また同社は、今回の「Alteon VA」のリリースにあわせて「vDirect」と呼ばれる管理ツール向けのプラグインの無償提供も開始した。このプラグインはVMware vCenterやVMware vCenter Orchestratorとの統合が可能で、別途SDKとして単体での提供も行われる。
都内で開催された記者説明会に登壇したラドウェア CTO(最高技術責任者) アミル・ペレス氏は「Alteon VA」について、「ハードウェア製品レベルのパフォーマンスを提供することはできないが、コストや柔軟な拡張性、迅速なサービス展開が可能といったメリットを主な訴求ポイントとして、クラウドプロバイダーを中心に拡販したい」という考えを示した。