情報処理推進機構

情報処理推進機構(IPA)はオープンソース情報データベース「OSS iPedia」に新しくExCellaを利用した基幹業務システム開発の事例を追加した。基幹業務システムの開発にあたり、2次加工の容易さから10種類の帳票をExcel形式のデータとして出力するという要件を満たすため、開発用コンポーネントとしてExCellaを利用したという内容になっている。

ExCellaはLGPL v3のもとオープンソースソフトウェアとして公開されているソフトウェア。JavaからExcelのデータを操作する場合、既存のOSSライブラリの多くは低レベルAPIのみを提供しているため、開発にはそれ相応の開発期間が必要になっていた。ExCellaでは高レベルAPIが提供されており、Excelデータを操作する部分の開発工程を削減できる効果があると紹介されている。

日本ではExcelを業務データの重要なデータ形式として扱う傾向が強い。もともとExcelでデータ管理を実施していたため、Excelデータ資産をそのまま活用したり、新しく操作方法を学習するコストを避けたいという狙いがある。ExCellaはJavaを使った開発においてExcelデータを操作するためのライブラリとして興味深い。