大日本印刷は、3次元CGで作成したホログラム「バーチャグラム」の輝度を従来の約2倍に高める新技術を開発。高度なセキュリティが必要な製品向けに、発売を開始した。

高輝度の「バーチャグラム」(左)と従来型(右)

同社が開発したバーチャグラムは、2003年の販売開始以来、商品券やギフト券などの金券類、ブランド保護、IDカードなど多くのセキュリティ用途に採用されてきており、2008年には3次元CG制作技術を活かして、真贋判定が容易で、高度なセキュリティと意匠性を併せ持つホログラムを開発。

しかし、ホログラムをパスポートなどの冊子へ転写した場合に、用紙の細かな凸凹の影響で輝度が低下し見えづらくなるため、より明るいホログラムが求められていたとのこと。

このたび発売が開始されたバーチャグラムは、従来型よりも2倍の輝度を実現。高解像度立体表現ができるため、一目で真贋判定が可能。フルカラーでの表現が可能なほか、パスポートやIDカードへの使用に必要な性能基準を有している。

さらに、レーザー光を照射することで、目視では確認できない隠し文字が再現する機能など機能追加も行える。販売価格は、17mm ×17mmサイズのシールを100万枚製作した場合、1枚あたり2.4円から。