東京エレクトロン デバイス(TED)およびインベンチュアは2月15日、高速データ転送システム開発に適したUSB3.0 FPGAメザニンカード(USB3.0 FMCカード)「TB-FMCH-USB30」を共同開発したことを発表した。2011年4月より販売開始される予定。

同製品は、TEDのinreviumブランドとして提供されるもので、FPGAとしてXilinxの「Spartan-6 LX75T」を、USB3.0対応のPHYチップとしてTexas Instruments(TI)の「TUSB1310A」を搭載している。TUSB1310AはディスクリートSuperSpeed USBトランシーバで、TIのアプリケーションプロセッサである「OMAP」やDSPなどアプリケーション・プロセッサ上の内蔵デジタル・コアと組み合わせることで、USB 3.0の機能を実現することができる。

また、FPGAに効率的な転送が可能なアーキテクチャを採用することで、高い転送性能を実現するインベンチュアのUSB3.0コントローラのIPコア「Z-core USB 3.0」を組み込むことに成功したほか、マザーボード用の動作検証済リファレンスデザインも提供されているため、ユーザーはマザーボードに同製品を接続するだけで、すぐにUSB3.0の組み込み評価が可能となる。

TB-FMCH-USB30の概観図

接続例。ベースボード「TB-6S-LX150T-IMG2」(右)とFMCである「TB-FMCH-USB3」(左)を組み合わせた様子

なお、TEDでは同製品をベースとしたボードとIPのカスタマイズ対応も行うとしている。