パナソニックは2月15日、英British Gas(BG)とパナソニックグループの太陽光パネル「HIT」の供給における契約合意を発表した。

HIT太陽電池は、三洋電機が開発してきたSi結晶系の高効率太陽電池。高効率であるため、単位面積あたりの発電量が高く、狭小屋根においても高い発電能力を発揮することから、BGが進めるビジネススキーム「ルーフリーススキーム」に適していると判断された。

三洋電機が2011年2月より欧州向けに提供を開始するセル変換効率21.6%を達成したHIT太陽電池「HIT N240」。モジュールの変換効率としても19.0%を達成している

BGは、同スキームを用いて、民間や公営住宅に対し、初期投資なしで太陽光パネルを設置し、同社が獲得したフィードインタリフ(FIT:エネルギーの固定価格買取制度)により、住居オーナーは太陽光パネルから得られた電力を無料で使用することが可能となる。

なお、BGでは、太陽光パネルを設置している家庭は、電気代の節約とFITを合わせて年間約600ポンドの節約が可能で、さらに大型のシステムでは、最高1,000ポンドの節約が期待できると説明している。