Microsemiは、同社第5製品となるオート・モードを備えた4ポートPower-over-Ethernet(PoE)給電装置(PSE)マネージャ「PD69104A」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、2011年第2四半期の量産開始予定としている。

4ポートPoE対応のPSEマネージャ「PD69104A」

同製品は、中小規模の企業(SMB)およびスモール・オフィス/ホーム・オフィス(SOHO)向けのPoEアプリケーションをターゲットにした製品で、自律動作し、ホスト・プロセッサやMCUベースのシステム管理が不要なため、スイッチやルータを提供するベンダ各社は、必要なソフトウェア開発を最小限に抑え、あるいはソフトウェア開発を行うことなく、自社のシステムにPoE機能を追加することができるようになる。

0.3ΩのMOSFETならびにDC/DCレギュレータを内蔵しているほか、最大4ポートの動的な電力管理機能ならびに3つのパワーグッド(PG)入力を備えた非常時電力管理機能を搭載している。

また、PoE標準規格(IEEE)以前のすべてのレガシーなPoEデバイスを検出することが可能なほか、4ポートおよびPoE MAXをダイレクトにLED表示することが可能だ。

さらに、電圧、電流、および温度に関する完全なポート監視機能を搭載し、IEEE802.3at-2009モードでのシステム全体の電力損失は1.2 W以下、IEE802.3af-2003モードでのシステム全体の電力損失は0.52 W以下を実現している。

加えて、小規模システムをターゲットにしながらも、UARTおよびI2Cのホスト・インタフェースを搭載しているため、システム規模の電力管理をホスト・プロセッサが行うような大規模システムでも使用できるようになっている。