STMicroelectronicsは、同社オーディオ処理IC「SoundTerminal」ファミリの第3世代品「STA321MP」を発表した。同製品は、小型マイクロフォンとの直接接続が可能で、小型・低価格スピーカまたは損傷したスピーカでの性能改善を実現可能とするもの。すでに7mm×7mmのQFNパッケージで提供されており、単価は1000個購入時に約3ドルとなっている。
同製品は、標準マイク入力に加え、MEMSデジタル・マイクロフォン用インタフェースを内蔵しており、直接接続による部品数およびコストの低減が可能となる。
また、スピーカの動きを検出する小型センサとの接続が可能なMEMS入力が内蔵されているため、設計者は、スピーカの性能を最適化するため、同社の特許取得済み技術を採用したアクティブ・サウンド補正機能を利用することができる。同機能は、スピーカの歪みや損傷の補正をプロセッサが自動的に行い、酷使されたスピーカまたはコーンに破損や動作の制約があるスピーカでの高音質を実現するというもの。
さらに設計者向けのサポートとして、MEMSベースのシステム向けの完全な開発キットや、グラフィカル開発環境「APWorkbench」などが提供される。APWorkbenchを用いることで、直感的な設定が可能になるほか、アクティブ・サウンド補正のセットアップを行うための機能が含まれている。