ANAは2月9日、2011年4月1日搭乗分より、国際線手荷物規程を改定すると発表した。これにより、無料手荷物の持ち込み可能な容量が拡大される。

現行の国際線手荷物規定には個数制と重量制の2種類があり、路線によって適用規則が異なっていたが、今回全路線において「個数制」に統一された。また、全クラスにおいて無料手荷物許容量のサイズ〈3辺の和〉基準が現行の「158cm」から「203cm」に拡大し、ファーストクラスについては無料手荷物許容量の個数を「2個」から「3個」に増える。

無料手荷物許容量(大人・小児)

座席クラス 個数 1個当たりの重量 1個当たりのサイズ(3辺の和)
ファースト 3個(2個から拡大) 32kg 203cm(158cmから拡大)
ビジネス 2個 32kg 203cm(158cmから拡大)
エコノミー 2個 23kg 203cm(158cmから拡大)

これまで、スポーツ用品や楽器は特殊手荷物として扱われていたが、特殊手荷物の特別取り扱いも撤廃され、通常手荷物と同様の取り扱いとなる。

また、ベビーカー、幼児用揺りかご、チャイルドシートは無料手荷物許容量内に含めず、無料で持ち込めるようになる。

一方、重量・サイズを超過した際に適用される超過手荷物料金については、全路線で統一した共通の料金設定に変更されるほか、個数・重量・サイズといった複数のカテゴリーで超過手荷物料金が適用される場合は各カテゴリーの料金を足し合わせる「重課制」が全路線共通で採用される。

重量超過(全路線共通)

重量 料金
23kg~32kg以下 3,000円/30USドル(エコノミークラスのみ)
32kg超~50kg以下 1万5,000円/150USドル
50kg超 3万円/300USドル

個数超過

手荷物を預かる旅程 料金
北米・ハワイ・南米・ヨーロッパアフリカ⇔日本・アジア・中国・インド間など 1個超過するごとに1万5,000円または150USドル
日本⇔アジア・中国・インド・オセアニア間など 1個超過するごとに1万円または100USドル