三菱電機は2月9日、白物家電や産業用モータのインバータ駆動用パワー半導体モジュールとして、内部温度を精度よくモニタできるアナログ温度出力機能が選択可能で、ブートストラップ用ダイオード(BSD:BootStrap Diode)と電流制限抵抗を内蔵した「超小型DIPIPM Ver.5シリーズ」3機種を発表した。2月21日からのサンプル出荷開始を予定しており、サンプル価格は1200円(税別)から、量産開始は2011年8月を予定している。

三菱電機のインバータ駆動用パワー半導体モジュール「超小型DIPIPM Ver.5シリーズ」

同シリーズは、内部温度を精度よくモニタするアナログ温度出力機能を内蔵(発注時選択仕様)しており、過熱検知によるインバータの信頼性向上が可能となり、温度を検出する外付けサーミスタを不要とし、インバータ基板の小型化を実現することが可能となるモジュール。

また、ブートストラップ回路部に用いる電流制限抵抗とBSDを内蔵したことで、外付け部品の点数を削減できるほか、従来品である「超小型DIPIPM Ver.4シリーズ」と外形サイズや端子の配置が同じなため、置き換えも容易に行うことが可能となっている。