日立製作所は2月9日、日立事業所山手工場において風力発電用の発電機製造工場の新棟を竣工したと発表した。同社は新棟建設と増産体制の構築に約40億円を投資し、今後、風力発電用発電機の製造能力を1.7倍へ増強する。
同社は、風力発電分野において、出力の不安定な風力電源を安定的に電力系統につなぐ立独自の「電力優先制御システム」を強みとして、風力発電機・コンバーターや大容量パワーコンディショナーなどの優位性が高い技術・製品を幅広く展開しているほか、富士重工業と共同開発した、ダウンウィンド型として定格出力2,000kWの風力発電システムの拡販を推進している。
山手工場内に竣工した風力発電用発電機を製造する新棟は段階的に増産体制の構築が進められ、最終的に、1年当たりの製造能力を2013年までに現在の1.7倍となる2,400台へ増強する予定。