ジェーエムエーシステムズ(JMAS)、日本能率協会コンサルティング(JMAC)、日本能率協会総合研究所(JMAR)、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)、JIPMソリューション(JIPM-S)の日本能率協会(JMA)グループ5社は、3月31日付でニチノーの100%子会社になると発表した。これにともない、ニチノーは4月1日付で、「JMAホールディングス(JMA-HD)」に商号を変更し、同社を親会社とする持株会社体制に移行する。
JMA-HDは、東京都港区芝公園の日本能率協会ビルに本社を置き、資本金は5億円で、事業規模は約400億円、人員は約1,600名となる。JMA-HDの新社長には、日本能率協会コンサルティング 代表取締役会長 秋山守由氏が、会長には日本能率協会マネジメントセンター 代表取締役会長 野口晴巳氏が就任する。
JMAホールディングス概要
本社所在地 | 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル6階 |
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資本金 | 5億円 |
発足 | 2011年4月1日 |
代表者 | 代表取締役会長 野口晴巳氏(JMAM 代表取締役会長兼務) 代表取締役社長 秋山守由氏(JMAC 代表取締役会長) |
事業内容 | JMAホールディングスグループ全体の統括、事業開発推進 |
株主 | JMA-HD、JMAS、JMAC、JMAR、JMAM、JIPM-Sの役員ならびに社員 |
決算期 | 3月 |
日本能率協会(JMA)グループは、現在、4つの社団法人と6つの株式会社で構成されている。これは、事業領域別に、より専門性を発揮する狙いがあったという。今回は、このうち6つの株式会社が、JMA-HDのもとに統合されることになる。JMAグループでは、統合の背景として、市況のグローバル化、顧客ニーズの多様化といった経営環境の変化を挙げ、新体制移行により、シナジーを最大限発揮し、これまで単独では達成できなかった新たな企業価値の創造や、さらなる成長を目指すという。
JMAM 代表取締役会長 野口晴巳氏は「1社で解決できない問題を、グループの総合力で解決していきたい」と語る。
また、JMA-HDの新社長に就任するJMAC 代表取締役会長 秋山守由氏は今回の新体制移行の狙いを、「グループがもう一度有効な機能を発揮していくためにはどうしたらいいか、3年前から検討し、今回のホールディングス体制に移行することを決定した。現在大きな変革の波が2つがある。1つは公益法人改革、もう1つが時代の流れを見据え、新たな時代に応えていくということだ。これまでの事業領域別の発展は終焉し、今後は統合化、集約化、グローバル化の時代で、全体最適された組織を作り、経営とITと技術の有機的な融合を研究し、新たな提言をしなければならないと考えている。そして、日本初のマネジメント技術、JMAの新しいマネジメント技術の提案にチャレンジしていく。また、グローバル化では、ものづくりの中心であるアジアに重点を置き、グローバル拠点経営、グローバルマーケット対応分野に、グループの資源と資本を重点的に投資していく」と説明した。
JMA-HDでは、「JMA-HD主導の新たな事業の開発推進」、「JMA-HDグループ協働による新たな事業企画」、「JMA-HDグループ協働による各事業会社間の連携促進」の3つの活動を推進するという。
具体的には、JMA-HDグループの強みである、コンサルティング、IT、人材教育、調査研究等のノウハウや実績をベースに、新たなソリューションやサービスを開発することによるビジネスチャンスの創出、JMA-HDグループのアジア展開を推進し、海外進出する企業向けに拠点づくりや人材育成のサポート、官公庁による政策を支援するB to Gビジネスに積極的に参画し、新たなビジネスチャンスの創出などを行っていくという。