これといった大ヒットもないが、とくにPVが少なかったということもない1週間。良くも悪くもない、というよりは、面白いネタが少なかったというのが正直な感想。表面上の数字は悪くなくても、あまりウケてないなあ……という感じが拭えない。今週は決算発表ウイークだったので、スタッフの労力もそちらに割かれがちだったのだが、次週はもう少し別のネタ探しをがんばりたい。

では1月28日(金)から2月3日(木)の経営チャンネルアクセスランク上位10記事を見ていこう。

1位 【レポート】PC事業の合弁持ち株会社を設立、NECとレノボ それぞれのねらい 1月28日
2位 NEC・レノボPC事業統合について「驚いた」 - 富士通 山本社長 1月28日
3位 富士通、2010年度の通期業績予想を下方修正 - 売上1000億円減 1月31日
4位 NEC、第3四半期決算は減収減益、営業損失は前年同期比60億円増の135億円 1月28日
5位 最も価値が高い日本発グローバルブランドはトヨタ、国内ブランドの1位は? 2月2日
6位 Windows 7を高速化するテクニック6 2010年1月6日
7位 NECとレノボが合弁会社設立、国内最大のPC事業グループ誕生へ 1月27日
8位 パナソニック2010年度4~12月期決算は増収増益、営業利益は前年比2倍 2月3日
9位 世界で一番価値があるブランドはコカコーラ、国内トップのブランドは? 2010年9月17日
10位 大塚商会、iPhone/iPad ワンストップサポートサービスを開始 1月31日

前週に引き続き、NECとレノボの合弁会社設立の話題が1、2位を占めた。8位には先週もランクインした速報記事が入っており、この両者の提携に大きな関心が寄せられていることを強く感じる。合弁会社の名前は「Lenovo NEC Holdings B.V.」となる。出資比率はレノボが51%、NECは49%。つまりレノボの子会社であり、NECの関連会社となる。

冒頭でも触れたとおり、今週は2010年度第3四半期の決算発表がピークを迎え、当チャンネルでも毎日のようにお伝えしてきた。今週は富士通(3位)、NEC(4位)、パナソニック(8位)がランクイン。記事を読んでいただければおわかりのとおり、大手電機メーカはほとんどが増収増益で、過去最高益を出したところもある。だが、その例外がNECで、第2四半期につづき減収減益という結果に。レノボとの提携によりNECのPC事業部は、NECグループから外れることになるが、今後の決算にどのような影響を及ぼすことになるのだろうか。

5位に入ったのはインターブランドによる日本企業のブランドランキング。グローバル企業と国内のみ展開の企業の両方のランキングを出している。グローバルブランドではやはりというかトヨタが堂々1位に。レクサスも8位に入っている。とはいっても、2010年に米国で起こったリコール騒動により、昨年よりもその価値を大きく下げているのだとか。なお、この記事に引き上げられて、昨年9月掲載の"世界で一番価値あるブランド"を伝えるニュースが9位にランクインしている。

10位には、大塚商会によるiPhone/iPadワンストップサービス開始のニュース。企業のiPhone/iPad導入を支援するサポートサービスで、全部で6種類のメニューが用意されている。モバイルデバイスのエンタープライズでの活用は現在、ちょっとしたトレンドになっているので、そういったサービスを探している担当者の目に思わず止まったようだ。ちなみに大塚商会は通期決算で3年ぶりの黒字回復を果たしている(記事はこちら)。

今週のフォトグラフ

ランキングには入らなかったが、2月1日、マイクロソフト改め日本マイクロソフトの樋口社長が東京・品川の新社屋で会見を行った。社名変更、そして日本法人設立25周年という節目を品川で迎える同社。新社屋の画像は会見記事をご覧いただくとして、今週の一枚はJR品川駅に掲げられた同社の巨大な横断幕広告を。"25周年"とともに"Cloud Power"を強く訴求しているのが印象的だ。

巨大な横断幕に踊る"Cloud Power"の文字。樋口社長は会見で「クラウドは流行りの言葉ではなく、確固たるパラダイムシフト」と名言、改めて日本マイクロソフトのクラウドへの注力を強調していた