Fedora is a Linux-based operating system that showcases the latest in free and open source software. |
次期メジャーバージョンとなるFedora 15では、ネットワークデバイスの名前が従来のeth0といったものから、よりハードウェア構成や機能を反映した名前に変更されることがFeodraの開発者であるMatt Domsch氏のブログで紹介されている。対応したハードウェアであれば、例えば次のようなネットワークデバイス名が使われるようになる。
- オンボードのNIC「em数字」。emはembeddedを意味している
- PCIスロットのカード「pciスロット番号:ポート番号」
- NPARおよびSR-IOV対応デバイスには「_数字」のサフィックスを追加
- 「.VLAN」「:エイリアス」などのサフィックスはこれまで通りサポート
ハードウェアが情報の取得に対応していない場合には、最終的にeth0やeth1といったこれまでどおりの名前が使われることになるという。
eth0やeth1といったデバイス名は、ハードウェアについて知らなくてもこの名前だけ知っていれば利用できるという面で便利である反面、複数のNICが搭載されている場合にはどの番号がどのNICに対応しているかわかりにくいという不便な面も持っている。大量のNICを管理することになるシステム管理者や、組み込み用途などでは覚えやすい名前よりも、ハードウェアをそのまま反映した名前になっている方が扱いやすいことが多い。
しかしこのあたりの抽象化についてはハードウェア構成を反映すべきではないという意見もあり、OSごとにデバイス名が大きく変更されることはそれほどなかった。Fedora 15ではNICに限定されてはいるが、変更を加えるという。この変更がUbuntuなどほかのLinuxディストリビューションにも波及するかどうかが注目される。