独SAPと米Microsoftは2月1日(現地時間)、共同ソリューション「Duet Enterprise」を発表した。SAPアプリケーションと「Microsoft SharePoint 2010」の連携を可能にするもので、2社の共同ソリューションとしては2005年の「Duet」に続く第2弾となる。
Duet Enterpriseは、SAPシステムとの統合フレームワーク技術「Project Gateway」を土台にする最初のソリューションとなる。Duetが「Microsoft Office」とSAPの業務アプリとの連携だったのに対し、Duet Enterpriseでは統合レベルをさらに一歩進めた。テンプレートやツールを利用して、ポータルサーバであるSharePointとSAPの業務アプリが連携するアプリケーションを構築できる。ワークフロー統合のほか、シングルサインオン、オフライン対応、管理ツールなどの機能も持つ。これを利用して、SAPのCRMとSharePointのドキュメントを連携させたコラボレーションスペースの提供などのことが可能になるという。
同ソリューションの利用により、顧客企業は既存の投資を活用しながら、よりコラボレーションしやすいインフラを組み立てることができる。2社共通のライバルである米Oracleへの対抗というポジショニングも持つ。
Duet Enrterpriseの提供にあたり、2社はパートナープログラム「SAP-MICROSOFT Unite Partner Connection」も発表した。初期メンバーとして、仏Atos Origin、オランダLogica、インドWiproの3社が発表されている。