NECは2月1日、新世代ネットワーク向け技術「OpenFlow」を活用した基盤ソフトウェアを開発し、スタンフォード大学、九州工業大学、北陸先端科学技術大学院大学の3大学へ提供したと発表した。
同社が開発した基盤ソフトウェアは部品単位で組み合わせが可能なモジュラー構成となっている。そのため、従来新たにソフトウェアの開発が必要だった機能をモジュールの組み合わせの変更や追加によって実現することで、新たなネットワーク機能が容易に開発できるようになる。
また、各モジュールを複数のプロセス/CPUで分散して実行可能な分散アーキテクチャにより、大規模なネットワークの構築・実験にも対応可能なほか、分散システムを集中制御するフレームワークを提供し、分散システムの実行を容易に制御できる。
同社は、日本の5拠点をつなぐ広域映像伝送の実証実験、IT資源と通信経路などのネットワーク資源を最適に構成し統合制御する技術の開発など、さまざまな研究開発や実証実験に同ソフトを活用してきた。こうした結果を受け、今回、同ソフトを日米の大学・研究機関へ提供開始した。
今後は、同ソフトのオープンソース化も視野に環境整備を進めていくと同時に、他の大学などの研究機関へ提供を進め、データセンター・ネットワークを効率化するために製品化予定のプログラマブルフロー・コントローラにも活用する予定。