National Semiconductor(NS)は、次世代データセンタ・システムで100Gbpsから400Gbpsのインタフェースを低消費電力で駆動する28Gbpsディスクリート4チャネル・リタイマ技術のデモに成功したことを発表した。

同デモの成功を受けて、同社は、1月31日から2月3日(米国時間)まで米国サンタクララ・コンベンション・センタで開催されている「DesignCon 2011」において、MolexおよびAmphenolのブースにて、実環境のバックプレーンとケーブル設定を使用し、クリーンな出力アイ、ゼロ・ビット・エラー、高いジッタ特性など、100Gbpsから400Gbpsのインターコネクトに不可欠な性能をリタイマICが実現していることを紹介している。

同デモは、NSの保有する第3世代SiGe BiCMOSプロセスとアナログ技術を用いることで、チップ-光ファイバ間、チップ-バックプレーン間、チップ間のインタフェース向けに28Gbpsデータ・パス・リタイマを可能としたもの。SiGe BiCMOSプロセスを用いることで高速アナログ・シグナル・コンディショニング回路で低ジッタと低消費電力を実現する高帯域幅、低ノイズ・トランジスタの製造を実現している。

なお、同デモの成功に伴い、Molexは、「NSのリタイマICとMolexのインターコネクトを組み合わせることで、システム・ベンダは、イーサネットとInfiniBandアプリケーション向けに100GbpsプラガブルI/Oとバックプレーン・ソリューションを実現できるようになる」とコメントしているほか、Amphenolも、「データレートが25Gbps以上になると、ケーブル、コネクタ、バックプレーン上のインターコネクト信号損失への対処が重要な課題となるが、今回のリタイマICデモの成功により、光ファイバ・ソリューションに比べて低消費電力で低コストの銅線コネクタでも、高い信頼性で100Gbpsのデータ伝送を実現できることが実証できた」とコメントしている。