マイクロソフトは1日、創立25周年を記念して、社名を「日本マイクロソフト株式会社」(以降、マイクロソフト)に変更するとともに、都内7拠点のうち新宿本社を含む5拠点を品川グランドセントラルタワーに移転し、新本社とした。すでに、1月下旬から引っ越しが開始されており、7日には移転が完了する。
これにより、大手町のテクノロジーセンターと調布の技術センターを除く都内拠点が、品川本社に統合されたことになる。
代表執行役社長 樋口泰行氏は本社移転について、「5年前から統合したいと思っていた。今回25周年という節目に、社員とともに新しいスタートが切れ、今日は晴れやかな日だ。そういう日にマイクロソフトに在籍していることはうれしく、社員も同じ気持ちだと思う」と述べた。
また、樋口氏は移転した理由を、「移転前には、社員はオフィス間を月間5,500回も行き来しており、時間、コストがかかっていたほか、一体感が阻害されており、何年も前から懸念となっていた。また、富士通、NEC、東芝、ソニーなどの各パソコンパートナーもこの場所の近くにあり、大手のお客様の7~8割が東側にいる。これまでは、お客様にマイクロソフトの顔が見えないといわれていたが、移転により新幹線や羽田などビジネスの中心にあるエリアで、お客様と温度差なくビジネスができる」と説明した。
マイクロソフトは、ビルの19~31階部分を利用し、30~31階がお客様向けの専用フロアで、30階がコンシューマ向けフロア、31階がビジネス向けフロアとなっている。また、19階には、「One Microsoft」と名付けられた社員食堂も設置されている。