調査会社の英Canalysは1月31日(現地時間)、2010年第4四半期(10月 - 12月期)のスマートフォン市場報告書を発表した。これまで首位を独占してきた「Symbian」が、急成長中の「Android」についに王座を明け渡した。ベンダ別シェアはフィンランドNokiaがトップを維持し、Androidは台湾HTCと韓国Samsungの2社で45%を占めた。
スマートフォンOS別に第4四半期の世界の出荷台数を調査した結果、同期、米GoogleのAndroid搭載機は合計3,330万台を出荷、32.9%のシェアを占めてトップとなった。2位は、NokiaのSymbianで30.6%(出荷台数3,100万台)。前年同期のランキングでは、トップはNokia(シェア44.4%)で、Androidはわずか8.7%で4位だった。Androidは前年同期比615.1%増と、驚異的な成長を遂げたといえる。
3位以下は、米Apple(シェア16%、出荷台数1,620万台)、カナダResearch In Motion(シェア14.4%、出荷台数1460万台)、米Microsoft(シェア3.1%、出荷台数310万台)。トップ5のうち、出荷台数が前年同期比マイナスとなったのは、5位のMicrosoft1社。全体の出荷台数は、前年同期比89%増となった。
OS別ではAndroidが首位となったが、ベンダ別ではNokiaが首位を維持、シェアは28%だった。NokiaはEMEA(欧州/中東/アフリカ)とアジア太平洋の2地域でトップだが、南米ではRIMに首位の座を渡した。
Androidは、HTC、Samsung、韓国LG、台湾Acerなど多数のベンダが搭載機種を提供するが、HTCとSamsungの2社で45%を占めたという。各ベンダの出荷台数は、LGが前年同期比4,127%増、Samsungは同1,474%増、HTCは同371%増で成長したと報告している。