NXP Semiconductorsは、ハイテク・トランザクション・サービスにおけるAtos Originの経験とノウハウを提供するAtos Worldlineと協業し、電力の窃盗やプライバシーの侵害、グリッド攻撃などからスマートグリッド・ネットワークを守るエンド・ツー・エンドのセキュリティおよび認証ソリューションを発表した。
同ソリューションでは、Atos WorldlineのESS(Energy Security Service)とSMP(Smart Meter Personalisation)に、NXPのセキュアなラストマイル・デバイスと認証テクノロジが組み込まれ、これにより、スマートメーターからメーターデータ管理プラットフォームまで、またスマートメーターからグリッド上のエンドデバイスまで、エンド・ツー・エンドのセキュリティが確保されることとなる。
「Security by Design」(設計段階からセキュリティを確保)と「Privacy by Design」(設計段階からプライバシーを確保)のコンセプトを基盤にしており、Atos Worldline ESSにより、スマートメーターからメーターデータ管理プラットフォームへのエンド・ツー・エンドのメッセージ暗号化およびバックオフィスのデータ暗号化ストレージを提供するほか、高レベルな技術的セキュリティ要件を満たしたAtos Worldline SMPにより、不正アクセスなどから機密情報を保護することが可能。
また、すべてのスマートグリッドコンポーネントの認証をサポートするIC「NXP au10tic」により、データの安全とプライバシー保護が可能となり、ラストマイル・デバイスでのなりすまし行為と電力窃盗を防止できるほか、NXPのスマートカードリーダーIC、コンタクトレスリーダーIC、SAM(Security Access Module)IC、MIFARE/SmartMXテクノロジ、NFCコントローラなどによるスマートカードを使った前払い(プリペイメント)システムを構築することが可能となる。