帝国データバンクは1月27日、2010年における全国の社長交代率を調査するとともに、社長の年代別構成や平均年齢、出身大学別・出身地別ランキングなどのデータ抽出・分析を行った結果を発表した。
同調査は、同社の企業概要ファイル「COSMOS2」(約135万社収録)から抽出した121万3,263人の社長(個人経営の代表者を含む)を対象に行ったもの。
年代別構成比を見ると、「明治生まれ」が0.01%(111人)が前年比で横ばい、「大正生まれ」が1.16%(1万4,056人)となり、前年比で0.23ポイント下げた。一方、「昭和生まれ」は98.83%(119万9,070人)と、前年比で0.23ポイント上昇した。「平成生まれ」の社長は26人。
平均年齢は59歳7ヵ月と、前年(59歳5ヵ月)比で2ヵ月上昇した。これで、81年以降30年連続で上昇したことになる。資本金別では、大企業ほど平均年齢は63歳付近で一定に推移し、もともと平均年齢が低かった中小企業の高齢化が進み、大企業と中小企業の年齢差が徐々に縮小する傾向にあった。しかし、2010年は「10億円以上」の平均年齢が63歳9ヵ月と、82年の調査開始以来、過去最高を記録するなど、規模間平均年齢差が広がった。
出身大学別に見ると、「日本大学」が2万6,099人と、83年の当項目調査開始以来28年連続トップとなった。これに、10年連続で「慶應義塾大学」(1万3,613人)が第2位で続き、以下「早稲田大学」(1万2,866人)、「明治大学」(1万1,183人)、「中央大学」(1万356人)となっている。
2010年出身大学別の社長数ランキング
順位 | 出身大学 | 人数 |
---|---|---|
1 | 日本大学 | 26,099人 |
2 | 慶應義塾大学 | 13,613人 |
3 | 早稲田大学 | 12,866人 |
4 | 明治大学 | 11,183人 |
5 | 中央大学 | 10,356人 |
6 | 法政大学 | 8,198人 |
7 | 近畿大学 | 6,770人 |
8 | 同志社大学 | 6,481人 |
9 | 東海大学 | 5,507人 |
10 | 関西大学 | 5,253人 |
出身地別では、「東京都」がトップで10万882人。以下、「北海道」(6万2,227人)、「大阪府」(5万9,176人)、「愛知県」(5万3,387人)、「福岡県」(4万2,778人)と続いた。
女性社長が占める比率は、2002年以降わずかながら上昇傾向にあり、2010年も5.88%と前年より0.1ポイント上昇した。また、平均年齢は61歳10ヵ月(前年61歳9ヵ月)、年代別構成比は「明治生まれ」が0.04%(31人)、「大正生まれ」が3.38%(2,412人)、「昭和生まれ」が96.56%(6万8,862人)、「平成生まれ」が9人(0.01%)となった。