Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは1月26日、高速、広帯域のアナログ、デジタル、ミクスド・シグナル・デバイスをより正確かつ効率的に測定できるパルス・パターン/ファンクション/任意波形/ノイズ発生器「Agilent 81160A パルス・パターン・ファンクション ジェネレータ」を発表した。2011年3月からの販売開始予定で、参考価格は170万円(税抜き)からとしている。
エレクトロニクス機器の高性能化に伴い、開発にに必要な測定器にもさまざまな機能が求められるようになってきている。同製品は、パルス・パターン発生器、ファンクション発生器、任意波形発生器、ノイズ発生器の4機能を1台に統合したもので、効率的な設定を活用することで、さまざまな試験を素早く実行することが可能となる。
330MHzまでのパルス発生、500MHzまでのファンクション/任意波形発生機能(サンプリングレート:2.5GSaps、14 ビット垂直分解能)などを搭載しているほか、クレスト・ファクタを選択できるガウシアンノイズ発生機能により、負荷試験に適したランダムで再現性があるノイズや十分にランダムなノイズを発生させることが可能であり、各種シリアルバス規格の負荷試験において、どの程度の歪みをデバイスに与えればよいのかを決定することが可能となる。
また、タイミング・パラメータ(遅延、周波数、遷移時間、パルス幅、デューティ・サイクル)をドロップアウトやグリッチなしに変更できるため、変更のたびに、被測定デバイスを立ち上げなおす必要がなくなり、連続して効率的に試験を行うことが可能となる。
さらに、オーバシュート、非対称遅延、デューティ・サイクル歪みをエミュレートでき、さまざまなパターンを設定したり歪ませたりすることが可能であり、理想的なパターンだけでなく、負荷をかけた実環境のパターンを印加することで、デバイス測定の信頼性を高めることができるようになっている。
汎用試験にも、高性能なシリアルデータの負荷試験にも対応可能であることから、同社ではクロック源、任意波形の必要なアナログおよびデジタル機器の開発部門、製造部門、および教育機関向け。および、高性能なシリアルデータの負荷試験向けに販売を進めていく方針としている。