A vocabulary and associated APIs for HTML and XHTML

HTML5という名称が使われずに、かわりに「HTML」が使われる可能性が出てきている。WHATWGブログのHTML is the new HTML5にその説明がある。今後WHATWGはHTML5のようにバージョン番号を指定した開発モデルを破棄し、最新版を示す言葉として「HTML」のみを使用するという。この方針がほかのコミュニティやユーザにも浸透するのであれば、現在策定が進められているHTML5を指し示す意味としてHTMLが使われることになる。

HTML5は現在ラストコールへ向けて作業が進められている状況にある。当初の計画によれば仕様の策定は2011年には終了させ、2012年にはHTML5が公開されることになる。しかし実際のところ、HTML5に求められる新機能に関する動きはその流れに留まるものではなく、今後も継続した取り組みと機能追加の必要があるという。

こうした状況を反映し、WHATWGはHTML5といったようにバージョン番号を含む扱いを廃止。策定を進める仕様をHTMLとし、これを「living document (現在進行性の文章)」といったものとして扱っていくと説明している。情報はhttp://whatwg.org/htmlに集約される。

一方、W3CはHTML5といったようにバージョン番号を含んだままの扱いを継続している。今後W3CがWHATWGの採用したモデルに追従するか、既存の方法のまま作業を進めるかはどうかは、まだ発表されていない。