ルネサス エレクトロニクスは1月21日、住友電気工業(住友電工)にルネサスの高知事業所の半導体製造設備の一部を譲渡すること、ならびに同事業所内の生産スペースの一部を貸与することを発表した。

ルネサスは2010年4月の旧NECエレクトロニクスと旧ルネサス テクノロジとの合併前より、経営基盤強化に向けた構造改革を進めてきており、高知事業所に関しても、プロセスの微細化によるチップサイズ縮小や、生産設備の処理能力向上による1階ラインの生産能力を高めることで、2階ラインでの生産製品群を1階ラインに集約するなど、生産効率化を進めてきていた。

結果として、2階部分のスペースと設備が余剰となっており、その活用方法として今回、住友電工との間に設備の一部譲渡とスペースの貸与の契約を取り交わすこととなった。

なお、同工場の従業員は約650名で、ルネサスのマイコンのほか、MSIG(Mixed Signal)製品、パワーMOSFET、SoCなどの前工程生産を担当している。