東芝は1月20日、ワシントン首都圏交通局(WMATA)向け地下鉄電車用駆動システムと車両情報システム、北東イリノイ州地域公社(METRA)向け2階建電車用駆動システムを受注したと発表した。
いずれの受注も、契約は米国現地法人の東芝インターナショナル米国(以下、TIC)が行った。
WMATA受注は、昨年8月に川崎重工業の米国現地法人Kawasaki Rail Car(KRC)がWMATAから車両一式を受注したもので、TICがKRCと428両分(受注364両と別途内示分64両含む)の車両用モーター、インバーター、ギアなどの駆動システムと車両情報システムの納入に関する契約を締結した。今回の契約には、オプションが付随しており、すべて行使された場合の総契約数は748両分となる。
METRA向け受注は、昨年9月に日本車輌製造と住友商事が住友商事の米国現地法人・米国住友商事を主契約者として、METRAから車両一式を受注したもので、TICが日本車輌に2階建電車160両分のモーター、インバーター他駆動システムを納入することで合意しているもの。
いずれも製造の大半はTICで行う計画で、WMATA向けは2012年1月から、METRA向けは2011年10月から順次納入が予定されている。