シャープは1月20日、シャープおよびEnel Green Power(EGP)が2010年7月に設立した太陽光独立発電事業(IPP)の合弁会社「Enel Green Power & Sharp Solar Energy(ESSE)」が手掛ける太陽光発電所の第1号案件が、南イタリアのカラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区において建設完工したことを発表した。
今回建設完工した太陽光発電所の太陽電池の設置容量は5MW(シャープ製単結晶Si太陽電池モジュールを使用)。年間予測発電量は、イタリアの一般的な家庭の年間消費電力量の約2,800世帯分に相当する年間750万kWhとなっており、これにより年間5,800tの二酸化炭素排出量と化石燃料約630tを削減することが可能となるという。
なお、ESSEは、今後2016年末までに累計500MW以上の規模となる複数の太陽光発電所の建設を予定している。現在、シャープ、EGP、STMicroelectronicsの3社が薄膜太陽電池の生産事業を推進しているが、これが2011年後半から生産工場の稼動開始を予定しており、この薄膜太陽電池工場の稼動以降は、その薄膜太陽電池を使用することで、地中海地域を中心に、欧州、中東、アフリカで発電事業を展開していく計画としている。