米IBMは1月18日(現地時間)、2010年度第4四半期および通期の連結決算を発表した。これによると、同期の収益は前年同期比7%増の290億ドル、純利益は前年同期9%増の53億ドルとなり、また、通期の収益は前年同期比4%増の999億ドル、純利益は前年同期10%増の148億ドルとなった。
2010年度第4四半期
グローバル・サービス事業全体の収益は前年比2%増で、このうちグローバル・テクノロジー・サービス部門の収益は1%増の102億ドル、グローバル・ビジネス・サービス部門の収益は4%増の48億ドルとなった。
ソフトウェア部門の収益は70億ドルで前年同期比7%増となったが、第1四半期に行ったPLM事業の売却による影響を除外すると前年同期比11%増となる。WebSphere、インフォメーション・マネジメント、Tivoli、Lotus、Rationalの各製品を含む主要なミドルウェア製品全体の収益は47億ドルで、前年同期から13%増となった。
ミドルウェア製品では、WebSphereソフトウェア製品群が前年同期比32%増、Tivoliソフトウェアが前年同期比12%増と好調だった。また、サービス/ソフトウェア部門におけるビジネス・アナリティクス関連の収益は19%増だった。
サーバとストレージを含むシステムズ・アンド・テクノロジー部門の収益は63億ドルで、前年同期比21%増だった。システム製品の収益は前年同期比20%増で、このうち、System zメインフレーム・サーバ製品の収益が69%増、System xサーバ製品の収益は18%増、Power Systemsの収益は2%増だった。同期のSystem zの総出荷量は、MIPS換算で前年同期比58%増だった。
2010年度通期
グローバル・サービス事業全体の収益は前年比3%増で、このうちグローバル・テクノロジー・サービス部門の収益は2%増の382億ドル、グローバル・ビジネス・サービス部門の収益は3%増の182億ドルとなった。
ソフトウェア部門の収益は前年比5%増の225億ドル、システムズ・アンド・テクノロジー部門の収益は前年比11%増の180億ドルだった。
2010年度通期の売上総利益率は、システムズ・アンド・テクノロジー部門とソフトウェア部門の利益増が牽引力となり、前年度の45.7%に対し46.1%となった。これにより、7年連続で売上総利益率の前年比成長を達成したことになる。