NetBeans IDE

どうやらOracleは、場合によってはNetBeansからJUnitを取り外してリリースするようにプラットフォームアーキテクトに指示を出したようだ。NetBeansのアーキテクトを務めるJaroslav Tulach氏がjunit : Message: More modern license?においてその旨を伝えている。Oracleの法務部が、JUnitが採用しているライセンスであるCPL (Common Public License)に懸念を示しており、いくつかのアドバイスをしてきたという。

Jaroslav Tulach氏はJUnitの開発者に対して、CPLはすでに古いライセンスになっていること、ほかの重要なプロジェクトはすでにCPLを採用していないことなどを説明。法的に衝突することがないEPLへ変更するか、またはCPLとEPLのデュアルライセンスでリリースしてくれないかと意見を出している。現在、次期NetBeansのリリースはJUnitの行動を待っている段階にあり、問題が解決することがなければNetBeansからJUnitのコードは削除した状態でリリースが実施されることになる。

EPLはCPLを置き換える目的でリリースされたライセンス。これまでCPLを採用していた重要なプロジェクトはEPLへ切り替えるといった対処を実施している。開発においてJUnitを使ってきた場合、次にリリースされるNetBeansからはJUnitが削除される可能性があることも念頭に入れておく必要がありそうだ。