スマートフォン「BlackBerry」を開発・提供するカナダResearch In Motion(RIM)は1月12日、インドネシアで開発者カンファレンス「BlackBerry DEVCON Asia」を開催した。同日、最新のタブレットとスマートフォンの両方に対応するアプリケーションを開発できるSDKをはじめ、複数の最新技術を発表した。

RIMがこの日新たに発表したのは、「BlackBerry WebWorks SDK for Tablet OS」(ベータ)、「BlackBerry Payment Service SDK」(ベータ)の2種類の開発技術。

WebWorks SDK for Tablet OSは、同社が先に発表したタブレット「BlackBerry PlayBook」とスマートフォン「BlackBerry」(OSは2010年8月に発表した「BlackBerry 6」以上、搭載端末は「BlackBerry Torch 9800」など)で動くアプリケーションを開発できる開発キット。HTML5、CSS、JavaScriptなどのWeb技術を利用して、ネイティブダイアログ、アプリケーションインボケーション、システム情報などPlayBookのコア機能にアクセスできるアプリケーションを容意に開発できるという。

Payment Service SDKはアプリに新しい課金方法を組み込めるツールで、ライブラリとしてアプリに統合できる。開発者は、開発したアプリをサブスクリプション形式で提供したり、アプリ内の一部機能に追加料金を付けて提供する、などのことが可能になるという。

RIMはまた、既存技術の最新版として、「BlackBerry Push Service SDK 1.0.1」「BlackBerry Java Plug-in for Eclipse 1.3」も公開している。

各種SDKは、RIMの開発者向けサイトより入手できる。

2010年9月に発表されたRIM初のタブレット「BlackBerry PlayBook」。OSは専用の「BlackBerry Tablet OS」