Analog Devices(ADI)は、3Dディスプレイ解像度や拡張カラリメトリに対応した、HDMI Ver.1.4向けトランスミッタとして低消費電力80MHzトランスミッタ「ADV7525」と150MHz低消費電力トランスミッタ「ADV7526」を発表した。2製品ともにすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は7525が2.94ドル、7526が3.43ドルとなっている。

低消費電力80MHzトランスミッタ「ADV7525」と150MHz低消費電力トランスミッタ「ADV7526」のパッケージイメージ

2製品ともに、同社が2010年11月に発表したHDMIレシーバ「ADV7611」および「ADV7612」と互換性があるほか、同社のビデオ/オーディオICソリューション「Advantiv」のポートフォリオを拡張するもの。小型パッケージを採用しており、携帯機器の設計者は競合製品比でフットプリントを25%低減することが可能となる。

1.8V電源で最高720p/60・1080i/60、および1080p/60までのHDTVフォーマットに対応しているほか、拡張メッセージ・バッファ付き内蔵エンハンストCEC(民生機器制御)と、5V耐圧I/O、およびオンチップI2Cマスターを完備している。

加えて、Dolby DigitalおよびDTSを含む圧縮オーディオ向けにS/PDIFを、また8チャネルI2Sオーディオにより最高192kHzサンプルレートでのステレオ・オーディオ伝送をサポートしているほか、HDCP1.3(高帯域幅デジタル・コンテンツ保護)のためのサポート機能を内蔵していることによる、コンテンツの安全な伝送を可能としている。