Ruby - A Programmer's Best Friend

Rubyには現在、1.8系と1.9系という2つのブランチが存在している。さまざまな面からRuby 1.9系の利用が推奨されているが、Ruby 1.8系でしか動作しないライブラリなども存在することからRuby 1.8系を使い続けているユーザもいる。次期メジャーアップグレードバージョンはRuby 2.0系になるとみられる。このあたりのリリースが今度どうなっていくのかがRuby-Core Speaks on Ruby 1.8.8, 1.9.3 and 2.0にまとまっており参考になる。内容をまとめると次のとおり。

  • Ruby 1.8.8 - リリーススケジュールは定まっていない。ユーザの要望を考えると2011年夏をめどにRuby 1.8.7を改善したバージョンとしてリリースするという方法が考えられるが、場合によってはリリースしないのもひとつの方策。今後の議論で決めていくことになる。
  • Ruby 1.9.1 - まだ生きているものの人的リソースの問題からアクティビティは低下している。いずれはサポート対象外になるとみられる。
  • Ruby 1.9.3 - リリーススケジュールは定まっていない。ただし、1.9.x系は1年半おきにリリースしたいと考えているため、12月25日のリリースか、または2012年でのリリースになる可能性がある。
  • Ruby 2.0 - リリーススケジュールは定まっていない。まだ数年かかるとみられる。

Ruby 1.8.8、Ruby 1.9.3、Ruby 2.0のどれもまだ確実なリリーススケジュールは定まっておらず、今後の議論の結果から判断していく方針になっているようだ。