NEC Avio赤外線テクノロジーは、インフルエンザなどによる高熱者の発見に役立つスクリーニング(振り分け)用装置の最新機種として、非接触型のミラー型皮膚温度計「サーモミラーSX-01シリーズ」を発表し、販売を開始した。価格は、エコノミータイプの「SX-01A」が98,000円(税別)。
従来は、スクリーニング用としてカメラ型のサーモグラフィを利用していたが、同社によればサーモグラフィの場合、安いものでも50万円以上するということで、ユーザーから低価格モデル提供の声が数多く寄せられたという。
マーケティング部 課長 木村彰一氏は、新型インフルエンザでは、比較的軽症でも感染防止のため一定期間患者は隔離されるため、企業においては感染が広まる前に防止する水際対策が重要だと強調する。
新製品では、装置から約60cmの距離に人が近づくとセンサーが反応し、測定を開始。自分で鏡を見ながら額にLED光が当たるように30cmの距離まで近づくと測定が可能となり、体温の測定が約2秒で完了する。そして、設定された温度以上の高熱を感知するとアラームで知らせる判定機能も搭載している。なお、同社では鏡を利用して測定するルーチンを特許で申請中だ。
また、アラーム検出時に接点信号を出力し、入退場ゲートなどの外部機器と連動させることが可能なスタンダードタイプの「SX-01B」もあり、こちらの価格は120,000円(税別)。
ミラー面には室温・湿度や日付・時刻を表示し、最大40度傾けることができ、身長差を吸収できる。また、カメラの三脚に取り付けることも可能。同社では、低価格でデザインもスタイリッシュなことから、企業の受付やホテルのフロント、学校などへの設置を想定している。
外形寸法は、W125×H200×D66mm(スタンド含まず)で、重量は約1.2kg。摂氏10~40度の環境で利用できる。