日本SGIは1月11日、サーバやストレージなどのシステム機器をコンテナに格納するモジュラー型データセンターの新シリーズとして、冷却システムに空冷式を採用した「SGI ICE Cube Air」の販売を開始した。

同シリーズは、コンテナの大きさや搭載できるラックの数が異なる「スモール」、「ミディアム」、「ラージ」の3モデルで構成される。

スモールは、8フィートのコンテナ(幅2.48m x 奥行き4.2m x高さ2.85m)に4ラックまで搭載できるエントリーモデル。ミディアムは2010年7月に発売した「SGI ICE Cube」の空冷式モデルを新ラインアップに再配置したもので、20フィートのコンテナに10ラック搭載できる。ハイエンドモデルのラージはミディアムを標準で2台組み合わせたコンテナを用いており、4コンテナ連結時に最大80ラック設置でき、最大97,920コアのサーバあるいは最大143.36ペタバイトのストレージを搭載可能。

同シリーズは、外気冷却には高効率のファンを、気化冷却には3層構造のフィルタによって冷却効果を調整する仕組みを採用しており、気化冷却に用いる水量は毎分約7.6リットルと水冷式で必要な量の1%で済む。

直膨式の空調機(DXコイル)あるいは冷水冷却装置を追加することで、高温多湿の気候にも対応できる。

同シリーズは受注生産のため価格は個別見積りとなり、出荷は2011年4月に開始される予定。

SGI ICE Cube Air