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Googleは自社の開発者やプログラマに対して就業時間の20%を自らのプロジェクトに割り当てるという仕組みを実施している。Google Docs、Google Reader、iGoogle、Google Local、Google Suggestなど、Googleが提供している人気のあるサービスのいくつかはこうした取り組みから生まれたもので、新しいサービス誕生につながる重要な仕組みとなっている。
こうした実験的な取り組みを調べることは、今後Googleがどういったサービス提供を実施するかを推測するうえで役に立つ。Top 10 Google Labs Projects From 2010 - Google Operationg Systemにおいて、2010年におけるこうした実験的取り組みトップ10がまとめられており参考になる。紹介されているプロジェクトは次のとおり。
- Google Scribe - 収集したWebベースのデータを元に入力予測を実施する機能(日本語未対応)。
- Google Body - Google Healthチームが開発した3D詳細人体モデルWebGLデモンストレーション(H/W側に対応した機能が必要)。
- YouTube Leanback - Google TVなど大きなサイズのスクリーン向けに設計されたYouTubeインタフェース。インタラクションなしに動画再生が実施されるという特徴がある。
- Gmail Labs: Apps Search - 単一の検索フィールドからGmail、Google Docs、Google Sitesのデータを検索する機能を提供。
- YouTube HTML5 Player - HTML5ビデオ再生機能をサポートしたYouTube。
- Aardvark - ソーシャルQ&Aサービス (Googleが買収によって獲得した技術)。
- Google Public Data Explorer - 大規模データセットにおける簡単なデータ探索の実現、視覚化の実現など。
- Google Ngram Viewer - 書籍に掲載されているデータに対してGoogle Trendsを実施するサービス (日本語未対応)。
- Google Reader Play - 写真やコミック、ビデオなどの閲覧に特化したGoogle Readerインタフェース。
- Google Calendar: Gentle Reminders - Googleカレンダーのデフォルトの通知機能にかわる実験的機能。
これらプロジェクトはGoogle Labs、Gmail Labs、TestTubeなどで取り組まれたもの。なお、これら初期段階の実験的サービスでは日本語未対応のものも多い。