日揮と日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は1月6日、都市インフラ・ビジネス開発について提携することに合意したと発表した。これは、両社がインドにおけるデリー・ムンバイ間産業大動脈構想プロジェクトでの協業をさらに発展させるものとなる。

都市部では世界のエネルギーの約75パーセントが消費され、約80パーセント以上の温室効果ガスが排出され、漏水により約20パーセントの給水が失われていると言われている。都市が持続可能な成長を遂げていくうえで、「都市機能として欠かせないサービスを提供する都市のインフラには、人口増加に伴うニーズを把握してこたえることを可能にする豊富な情報や技術が必要となる。

こうした状況を踏まえ、両社は日揮の海外での豊富なプロジェクト・マネージメントの実績と水・発電をはじめとするインフラ分野の事業運営力、日本IBMが世界各地で支援している都市インフラ支援とIT基盤構築の豊富な実績を、都市インフラビジネスにおいて生かしていく構え。

両社は都市が抱える固有の課題の解決支援を目標に、日本国内および都市人口の増加、発展が著しいアジア、中東、アフリカ地域を中心に、交通、エネルギー、上下水道など都市づくりを支える都市インフラの支援を行っていく。