日経BPコンサルティングは1月5日、2010年10月に実施した「Webブランド調査2011-I」の結果を公表した。これによると、Webサイトの総合的なブランド力を示すWebブランド指数の第1位は118.2ポイントを獲得した「Yahoo! JAPAN」で、第2位は「楽天市場」だった。

同調査は、インターネットユーザーを対象に、企業や団体が運営する日本の主要800サイトについて、「アクセス頻度」「コンバージョン(会員登録や商品購入などサイト内で実際に行われた行動度合)」「波及効果(サイトを閲覧した結果、サイト以外で実際に行われた行動度合)」「サイト・ユーザビリティ」「サイト・ロイヤルティ」「態度変容(サイトを運営する企業・組織に対するロイヤルティ)」の6項目について評価したもの。

Yahoo! JAPANは、Webブランド指数を構成する6つの個別指数の中でコンバージョン指数のスコアを最も伸ばした。特に「会員登録、メールマガジンの購読」の得票率が上がっている。同サイトが好調な要因については、Tポイントを発行するカルチュア・コンビニエンス・クラブやファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイと業務提携を結んだことがさらなる会員獲得に繋がったと分析されている。

インターネット専業企業を除く一般企業サイトでは、サントリー、郵便局、ヤマト運輸、日本コカ・コーラ、クックパッドが上位にランクインしている。

前回と比較して最もスコアが上昇したのは、Web専業会員制格安旅行代理店「トクー!トラベル」だった。前回から8.3ポイント上昇して45.0ポイントとなり、順位は前回の706位から一気に429位にまで上げた。「1泊109円~」のうたい文句がテレビなどでも話題になったことで、アクセス頻度の上昇につながったほか、サイトのリニューアルによってサイト・ユーザビリティへの評価も上がったとされている。

Webブランド指数(WBI)トップ10

順位 サイト名 WBIスコア
第1位 Yahoo! JAPAN 118.2
第2位 楽天市場 116.5
第3位 Google 96.9
第4位 Amazon.co.jp 92.0
第5位 Yahoo!ニュース 90.0
第6位 Wikipedia 88.3
第6位 Googleマップ 88.3
第8位 価格.com 84.4
第9位 Yahoo!天気情報 83.4
第10位 Youtube 81.5