Opera’s newest Web browser introduces a new technology platform, Opera Unite, allowing you to stream music or share files, photos and more, right from the browser.

Opera Softwareは16日(ノルウェー時間)、Operaの最新版となるOpera 11を公開した。タブスタック、ビジュアルマウスジェスチャー、エクステンション、アドレスバーセキュリティなど新機能が追加されたプロダクトになっているが、実装の観点からみるとLinux版およびFreeBSD版のOperaがQtに依存しなくなった点が興味深い。

Linux/FreeBSD向けOperaはこれまでUIをQtに依存してきた。Opera 11からはQt依存がなくなり、Qt、GTK、Quickという3つのUIが環境に応じて自動選択されるようになっている。典型的にはGNOMEであればGTKが、KDEであればQtが、双方とも用意されていなければQuickが動作する。QuickはOpera独自のUIだ。

Linux/FreeBSD版OperaのUIはopera:configからFile Selectorを選択し、Dialog Toolkitの番号を変更することで任意のUIへ変更できる

Dialog Toolkit 1: Qtを選択した場合

Dialog Toolkit 2: GTKを選択した場合

Dialog Toolkit 4: Quickを選択した場合

UIの見た目にこだわらないのであれば、Quickを利用するのがもっとも高速になる。UIの変更はアドレスバーにopera:configと入力して表示される詳細設定画面からFile Selectorを選択し、Dialog Toolkitの番号を変更することで実施できる。設定を変更して保存したら、一度Operaを再起動する。

  • 0: 自動選択
  • 1: Qt
  • 2: GTK
  • 3: KDE (実施的に1と同じ)
  • 4: Quick (Opera独自UI)

これはLinux/FreeBSD版Operaに用意されている項目で、Windows版やMac OS X版には用意されていない。Linux/FreeBSD版Operaでさらなる高速さを求めるならFile Selector/Dialog Toolkitの値を4に設定すればいい。なお、このUIの書き換えで日本語入力に関してバグが発生している。Operaのアドレスバーや検索フィールドに日本語を入力してOperaがクラッシュするようであれば、起動時に「-noargb」のオプションを指定するようにすればいい。