12月22日から23日にかけて、人気のVoIPアプリ「Skype」にアクセスできない状態が続いた。日本時間の24日朝、SkypeのCEOは最新状況として、コアサービスは安定稼動しており、通常の90%のユーザー量に対応できるようになったと報告した。
Skypeは現地時間12月22日、ユーザー数が異常に減少したことから調査を開始したと報告、数時間後に復旧するとの見通しを示していたが、予想より時間がかかった。1日が経過した後も完全には復旧できてきない模様だ。Skypeの障害による影響は、特定地域ではなく、世界全体に及んだ。
SkypeはP2Pの仕組みを利用しており、"スーパーノード"とよぶ中継コンピュータに障害が発生したようだ。当初、"メガスーパーノード"を新たに構築することで早期復旧を図った。その後、ソフトウェアの問題によりスーパーノードがダウンしたと原因を突き止め、問題解決を図った。
23日、CEOのTony Bates氏は1,650万人がオンラインになったと報告、これは通常のユーザーの80%に相当する数という。IM、音声、動画などのコア機能の安定化を進め、グループでの動画通話などの機能が利用できるまでもう少し時間がかかると述べた。
Bates氏はその数時間後、最新情報としてSkypeが安定し、通常のユーザーの90%に対応できると報告、「悪意ある攻撃によるものではなかった」と述べている。
多くの国がクリスマス休暇に入っている中での障害となった。CEOは今回の障害のお詫びとして、Skypeの有料サービス加入者(「Pay As You Go」と「Pre-Pay」)に約30分間のSkype Creditを配布すると述べている。サブスクリプションサービス加入者は、1週間分のサブスクリプションサービスを提供する。