富士通は12月21日、韓国のWonkwang(ウォンギァン)大学医科大学病院に電子カルテシステム「FK-EMR」を導入し、本格運用を開始したことを発表した。

Wonkwang大学医科大学病院は、約300名の医師が在籍し約800の病床を持つ大規模病院。

今回の電子カルテシステム導入により医師や看護師がすべての診療記録をリアルタイム共有できるようになったほか、診察や看護における業務効率化、患者の待ち時間短縮などが実現される。

同社によれば、韓国では検査オーダーや薬の処方情報などを管理するオーダリングシステムの普及率は約70%と高い水準にあるものの、電子カルテシステムの普及率は約20%(日本は約40%)で、現在は導入が進められている状況だという。

今回同大学病院に導入された電子カルテシステムでは、診療科や疾患の種類によって異なる約3,000種類ものフォーマットに加え、カルテに記入すべき約1万5000項目に及ぶ医療用語を用意。これによって入力作業の負荷が軽減されるほか、記入漏れ防止の仕組みなどによってカルテ情報の品質確保が可能だとされている。