NTTコミュニケーションズとインデックスは12月21日、初心者および女性をターゲットにしたAndroidアプリマーケット「appliko(アプリコ)」をオープンしたと発表した。現在はAndroidアプリの紹介サイトとして運営しているが、来年4月からアプリケーションの販売も開始する。
applikoのWebサイト |
初級者、女性を意識したサービス/機能
NTTコミュニケーションズ ネットビジネス事業本部 IPサービス部長 菅原英宗氏 |
applikoは、初級者や女性向けにデザインされたAndroidアプリの紹介/販売サイト。「ゲーム」、「生活/健康」、「グルメ」など、18のメインカテゴリと108のサブカテゴリが用意されており、カテゴリ別のランキングや、編集スタッフによる画像/動画付きレビュー記事、ユーザー/購入予定者へのインタビュー記事などが掲載されている。レビュー記事については、オープン時点で250本を準備。今後も1日に10~20本程度ずつ掲載し、3月末までに2000本以上を揃える考え。
女性向けの主な機能としては、特集サイトが挙げられる。同サイトでは、「クリスマス・お正月 女子流Android活用法」など、さまざまなテーマのアプリ紹介企画を展開。定期的に更新し、Androidを活用したライフスタイルを提案していく。
インデックス 代表取締役社長 小川善美氏 |
加えて、インデックスが開発/販売する女性向け有料アプリケーションを無料で配信するほか、Android端末のHome画面(壁紙やアイコン)を作成できるWebサイトや、作成したHome画面を友人に配布する機能を提供するなど、女性ユーザーがAndroidを楽しむための施策も展開する。
一方、初級者向けの機能としては、上記のレビュー/インタビュー記事に加えて、Androidへの移行を考えているユーザー向けにAndroid端末の最新情報も掲載する。さらには、国内携帯電話用のWebサイトも開設し、潜在ユーザーに対してもAndroidの魅力を伝えていくという。
マーケットプレイスではNTT Comの技術を活用、開発者支援サービスも
4月に運用を開始するマーケットプレイスでは、NTTコミュニケーションズが提供するログイン機能や課金機能、決済機能が利用される予定。具体的には、「NTT ID」によるシングルサインオンが利用され、アプリケーション購入時には同IDに対して課金が行われるうえ、決済には「NTTネット決済」が提供され、NTTコミュニケーションズのOCN料金と一緒に代金を支払う「OCNペイオン」や、NTTドコモの携帯電話料金と一緒に代金を支払う「ドコモ ケータイ払い」などが選択可能になっている。
NTTコミュニケーションズ ネットビジネス事業本部 IPサービス部 担当部長の三隅 浩之氏 |
そのほか、applikoではアプリケーション開発者の発掘にも力を注いでいく意向で、NTTコミュニケーションズの開発者向けクラウド環境「オープンラボ」を活用した開発環境や、インデックスによる検証環境/アプリ申請代行サービスなども提供される。ただし、こちらについては、有償/無償も含め、現在検討中の段階で、詳細は追って発表していくという。
NTTコミュニケーションズ ネットビジネス事業本部 IPサービス部 担当部長の三隅 浩之氏は、当面の目標として「会員100万人」という数字を提示。さらに、売上に関して「数年後に50億円~100億円という規模にしたい」と述べたうえで、その先の展開として、欧州やアジア諸国向けにサービスを提供していく考えがあることも説明した。