英主席裁判官は12月20日(現地時間)、法廷内でのTwitterなどのソーシャルメディアの利用を認める方針を発表した。今後、パブリックコンサルテーションを経て、具体的なルールを固めていく。
イングランドとウェールズを担当する英主席裁判官は同日、「暫定的プラクティスガイダンス」として、法廷での公正かつ正確なレポートを目的としたライブテキスト伝達方式の利用を承認するとした。
訴訟の進行をライブテキストベースで伝えるという目的に限定して、携帯電話、小型ノートPC、および類似した機器(じゃまにならず、手に持てる大きさで、音が出ないもの)の利用が認められることになる。条件は、報道目的のメディアで、その都度申請しなければならない。
英国では12月14日に開かれたWikiLeaksの創業者 Julian Assange氏の保釈審理の際、治安判事がTwitter、モバイル電子メールなどの利用を認めた前例がある。
同ガイダンスでは、モバイル電子メール、Twitterを含むソーシャルメディア、インターネット対応ノートPCなどをライブテキストベースのコミュニケーションツールと定義、写真撮影と録音装置の利用は禁止されているが、ライブテキストベースのコミュニケーションについては法律で禁じられていない点を確認している。このような伝達ツールの利用を認める前に、裁判機関に干渉する危険がないことを確認する必要があるとも記している。
今後、同ガイダンスの運用をモニタリングしルール作りを進めていく。