三菱電機は12月20日、W-CDMA方式の携帯電話網を利用したPCデータ通信端末に搭載する高効率のGaAs送信電力増幅器5種「BA012F1/2/3/4/5」を開発、2011年3月1日から順次発売することを発表した。サンプル価格は税抜きでいずれも1000円となっている。

W-CDMA方式PCデータ通信端末用「GaAs送信電力増幅器」

5製品は、日本、アジア、欧州、北米などで使用される主要な5つの周波数帯にそれぞれ対応するもの。高効率動作と集積性に優れたGaAs BiFET(Bipolar Field Effect Transistor:HBT)を採用することで、最高クラスとなる出力電力670mW時の電力付加効率45%を実現しており、端末の低消費電力化と熱対策の軽減が可能となる。

また、出力電力をモニタするカプラーと利得切替用アッテネータを内蔵しながら、3mm×3mm×1mmの小型モールドパッケージを実現している。