フィンランドのNokiaは12月16日(現地時間)、米Appleが「iPhone」などの製品で自社特許を侵害しているとして、英国、ドイツ、オランダの3カ国で提訴したことを明らかにした。これまで提訴してきたものに加え、新たに13件の特許を侵害していると主張している。
Nokiaは今回、AppleのiPhone、「iPad」、「iPod touch」が自社特許を侵害していると主張している。たとえば、「タッチ画面をワイプするジェスチャーでコンテンツをナビゲーションする」、「オンデバイスのアプリストアでコンスタントに変化するサービスにアクセスする」の2件の特許は、ともにiPhone登場(2007年)前の10年以上前に特許申請したものという。
国/地域別では、英国で4件、ドイツのデュッセルドルフで7件、ドイツのマンハイムで5件、オランダで2件を提訴。重複したものを除くと、合計で13件となる。
Nokiaは2009年10月に米国でAppleを特許侵害で提訴、その後AppleもNokiaを反訴した。Appleは2010年9月に英国でNokiaを提訴しており、今回のNokiaの動きにより、さらに特許訴訟が激化したことになる。
Nokiaはこの20年間、400億ユーロ以上を研究開発に投じており、約1万1000件の特許ポートフォリオを構築してきたという。同社がこれまでの訴訟でAppleが侵害していると主張した特許は24件、今回の13件が新たに加わり、合わせて37件となった。